【最新】特定技能の動向|分野追加・受け入れ停止の今
目次
特定技能は、対象分野・受け入れ枠・試験の運用がたびたび見直される制度です。「採用しようとしたら分野が増えていた」「受け入れが止まっていた」ということが起こりやすく、最新動向の把握が採用計画の前提になります。結論を先に言うと、2026年時点の大きな動きは2つ。①対象分野が制度上19分野へ拡大(ただし新3分野は準備中)、②外食業が受け入れ上限に達して一時停止です。このページは、こうした最新動向を企業向けに俯瞰し、分野別の詳しい解説へ道案内する入口です。
この記事の要点
- 対象分野は制度上19分野に拡大 — 2026年1月に物流倉庫・リネンサプライ・資源循環が追加。ただし新3分野は準備中で、実際に受け入れ可能なのは現状16分野です。
- 外食業は受け入れが一時停止 — 受入れ見込数(上限)に達し、2026年4月13日から新規の受け入れが止まっています(廃止ではなく一時停止)。
- 分野ごとに上限がある — 受け入れ枠は分野別に設定され、上限に達すると一時停止されることがあります。介護は2026年6月時点で停止のアナウンスはありません。
本記事は2026年6月時点の情報に基づく一般的な情報提供です。対象分野・受け入れ枠・停止や再開の見通し・試験の運用は流動的です。採用を判断する前に、出入国在留管理庁の最新の公表内容を必ず確認してください。「○年に上限到達」といった時期の断定は、公式の発表か民間の試算かを見極めてください。
① 対象分野の拡大(制度上19分野へ)
特定技能の対象分野は段階的に増えています。2024年3月に「自動車運送業」「鉄道」「林業」「木材産業」が、2026年1月23日の閣議決定で「物流倉庫」「リネンサプライ」「資源循環」が追加され、制度上の対象は19分野になりました。
ただし、2026年に追加された3分野は省令や技能試験の準備中で、2026年時点では実際の受け入れ・在留資格の申請がまだ始まっていません(受け入れ開始の時期は2026年時点で公表されていません)。そのため、現在実際に採用できるのは従来の16分野です。
分野の一覧と、自社の業種が対象に含まれるか・いつから受け入れ可能になるかは特定技能の対象分野一覧で整理しています。
② 分野ごとの受け入れ枠と上限到達
特定技能では、分野ごとに「5年間で何人まで受け入れるか」という**受入れ見込数(上限)**が定められています。受け入れが進んでこの上限に達すると、新規の受け入れが一時停止されることがあります。これは制度の廃止ではなく、上限到達による一時的な措置です。
外食業:上限到達で一時停止中
外食業分野は、令和6〜10年度の5年間で5万人という受入れ見込数に達する見込みとなり、2026年4月13日から新規の受け入れが一時停止されています。止まったのは主に海外からの新規呼び寄せと他資格からの移行で、分野内の転職や在留期間の更新は対象外です。停止の正確な範囲・再開の見通し・停止中でも採れる手は外食業の特定技能 受け入れ停止と停止中の採用方法で詳しく解説しています。
介護:枠は大きく、停止のアナウンスはなし
介護分野は、5年間で135,000人という大きな受入れ見込数が設定されており、2026年6月時点で受け入れ停止のアナウンスはありません。一方で枠には上限があるため、採用は早めに計画しておくのが安全です。介護の受け入れ枠と上限到達の見通し、採用タイミングの考え方は介護の特定技能 受け入れ枠と上限の見通しで整理しています。
分野によって受け入れ枠の大きさも、上限到達の状況も異なります。「自社の分野はいつまで・何人採れるか」は分野別の運用方針で変わるため、採用を検討している分野の最新状況を公式情報で確認してください。
最新動向の確認先
制度は流動的なため、採用を判断する前に一次情報で確認することが欠かせません。主な確認先は次のとおりです。
- 出入国在留管理庁 — 対象分野・受入れ見込数・受け入れ停止や再開の運用は、出入国在留管理庁の特定技能のページで公表されます。
- 分野の所管省庁 — 試験の実施時期や分野固有の運用(たとえば介護は厚生労働省、外食業は農林水産省)は、各所管省庁の案内で確認します。
本記事のような「最新動向」のまとめは更新が追いつかないことがあります。数値や可否を採用判断の根拠にするときは、必ず公式の最新情報で裏取りしてください。なお、在留資格の申請取次・書類作成は行政書士などの専門家の領域です。
まとめ
2026年の特定技能の大きな動向は、①対象分野が制度上19分野へ拡大(新3分野は準備中で受け入れ可能は現状16分野)②外食業が受け入れ上限に達して一時停止の2つです。受け入れ枠は分野ごとに設定され、上限に達すると一時停止されることがあります。制度は流動的なので、自社の分野の最新状況は出入国在留管理庁の公式情報で確認し、早めに採用計画を立てておくことが大切です。
制度の全体像は特定技能採用の完全ガイド、対象分野の一覧は特定技能の対象分野一覧、採用の流れは特定技能の採用の流れをご覧ください。
「自社の分野は今どういう状況か」「いつ・どのルートで採用を進めるべきか」を相談したい場合は、条件に合う登録支援機関・人材紹介会社を無料でご紹介します(提携先のサービスをご紹介しています)。
よくあるご質問
- 特定技能の対象分野は今いくつですか?
- 2026年1月23日の閣議決定で物流倉庫・リネンサプライ・資源循環が加わり、制度上は19分野になりました。ただしこの3分野は省令・技能試験の準備中で、実際に受け入れが始まっているのは従来の16分野です。最新の状況は出入国在留管理庁の分野別情報で確認してください。
- 特定技能で受け入れが止まっている分野はありますか?
- 外食業分野が、令和6〜10年度の5年間で5万人という受入れ見込数(上限)に達する見込みとなり、2026年4月13日から新規の受け入れが一時停止されています(制度の廃止ではありません)。分野ごとに上限が設定されており、上限に達すると一時停止されることがあります。
- 介護分野も受け入れ停止になりますか?
- 2026年6月時点で、介護分野が受け入れ停止になったという出入国在留管理庁の公式アナウンスはありません。介護分野は5年間で135,000人という受入れ見込数が設定されています。「○年に上限到達」と時期を断定する民間試算には注意し、最新の状況は公式情報で確認してください。