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トモハタ〜ともに働く〜

自動車運送業(ドライバー)の特定技能 採用費用・相場|免許・準備期間まで内訳で解説

著者: 西野 俊祐最終更新: 2026-07-21最終確認: 2026-07-21運営者情報
目次

よくあるご質問

自動車運送業(ドライバー)で特定技能の外国人を採用する費用はいくらが目安ですか?
全分野共通の費用(人材紹介手数料・在留資格の申請費用・渡航費などの初期費用と、登録支援機関への支援委託費が1人あたり月15,000〜30,000円程度)に加えて、自動車運送業ではこの分野だけの費用が上乗せされます。運転免許の取得・切替の費用、在留資格「特定活動(特定自動車運送業準備)」の期間中の人件費、初任診断(3区分共通)と区分ごとの新任運転者研修・初任運転者への特別な指導の実施コスト、職場環境に関する認証の要件を満たしていない場合はその取得費用です(トラック運送業は安全性優良事業所〔Gマーク〕でも要件を満たせるため、Gマーク取得済みなら認証の取得費用はかかりません)。とくに準備期間の人件費は金額が大きくなりやすく、費用計画で見落とされやすい項目です。
ドライバー採用だけにかかる固有の費用は何ですか?
4つあります。①運転免許の取得・切替の費用(外免切替の申請・交付手数料は都道府県公安委員会が徴収し、東京都の例では普通免許で合計4,850円。教習所で新たに取得する場合の費用に公的な定めはなく、トモハタが2026年7月21日時点で全国9都道府県10校の指定自動車教習所の公開料金を実査した範囲では、普通免許保有からの普通二種ATが通学4校で20.0万〜25.7万円、普通免許〔限定なし〕保有からの大型二種が通学2校で50.1万〜51.1万円、同じく大型一種が通学3校で37.2万〜43.8万円でした)②在留資格「特定活動(特定自動車運送業準備)」の期間中の人件費(トラックは上限6か月、タクシー・バスは上限1年)③初任診断と初任運転者への指導・研修の実施コスト(NASVAの初任診断は税込4,800円で、トラック・タクシー・バスの3区分に共通して必要です。その上にタクシー・バスは新任運転者研修、トラックは座学等15時間以上+安全運転の実技20時間以上の特別な指導が乗ります)④職場環境に関する認証の要件を満たしていない企業はその取得費用(働きやすい職場認証・一つ星の電子申請・新規で審査料30,000円+登録料60,000円・いずれも税別)です。ただし④は全区分一律ではありません。分野別運用方針(別紙10)は、トラック運送業の特定技能所属機関については安全性優良事業所(Gマーク)を有する場合も要件を満たすとしており、Gマーク取得済みのトラック事業者にはこの費用は生じません。タクシー・バスはGマークによる代替が規定されていないため、実際には働きやすい職場認証によることになります。
日本の教習所で運転免許を取得する場合、費用はいくらかかりますか?
教習所の料金に公的な定めはありませんが、保有免許の前提をそろえると金額の幅は絞れます。トモハタが2026年7月21日時点で全国9都道府県10校の指定自動車教習所の公開料金を実査した範囲では、普通免許保有からの普通二種ATが通学4校で20.0万〜25.7万円、普通免許(限定なし)保有からの大型二種が通学2校で50.1万〜51.1万円、同じく大型一種が通学3校で37.2万〜43.8万円でした。金額を最も大きく動かすのは保有免許の区分です。「普通免許あり」は取得時期により中型8t限定・準中型5t限定・普通(限定なし)の3区分に分かれ、同じ教習所の大型一種でも中型8t限定315,300円に対し普通(限定なし)406,600円と約9万円の差が出ます。日本で新たに免許を取得した外国人材や外免切替の人材は、原則として最も高い「普通(限定なし)」に該当するため、日本人ベテランドライバー前提の金額で見積もると過少になります。なお表示額は規定時限で1回合格した場合の最低額です。仮免許試験・交付手数料の合計2,900円(非課税)などの公費は、教習料金と別に納付する校と表示総額に含める校があるため、総額に含まれる範囲も含めて最新の金額は各教習所にご確認ください。
受験資格特例教習を受ければ、日本の免許を取ったばかりの人材でもすぐに第二種免許を受験できますか?
できません。受験資格特例教習を修了すると、第二種免許の受験資格は原則の「21歳以上・普通免許等の保有期間通算3年以上」から「19歳以上・通算1年以上」に緩和されますが、普通免許等を通算1年以上保有しているという要件そのものはなくなりません(警察庁)。外国で取得した免許の保有期間がこの通算期間に算入されるかは公的な一次情報で確認できないため、算入されない場合には、日本の免許を取得してから1年が経過するまで第二種免許を受験できないことになります。タクシー・バスの在留資格「特定活動(特定自動車運送業準備)」は在留期間の上限が1年で更新できないため、候補者の免許保有歴によっては、準備在留の期間内に第二種免許の取得まで到達できないおそれがあります。なおこの受験資格特例教習による緩和は、第二種免許のほか大型免許・中型免許も対象です(緩和後はいずれも19歳以上・通算1年以上)。ただし緩和前の原則は免許ごとに異なり、大型免許は21歳以上・通算3年以上、中型免許は20歳以上・通算2年以上です。教習所で新たに大型免許(第一種)を取得する経路でも同様の確認が必要になります。候補者ごとに管轄の運転免許試験場・公安委員会へ事前に確認してください。
特定活動(特定自動車運送業準備)の期間の人件費はどう見込めばよいですか?
この在留資格では受入れ機関との雇用契約の下で在留するため人件費が発生する一方、営業運転には従事できません。在留期間の上限はトラック6か月・タクシー・バス1年で更新できないため、費用計画では「上限期間まで在留した場合」を想定した上限シナリオで見込むと安全です。参考値としては、国土交通白書2025(令和7年版)が示す運転者の賃金水準を期間按分する方法があります(バス463万円・タクシー418万円=いずれも平均年間給与・2024年〔令和6年〕、トラックは大型485万円・中小型438万円=年間平均賃金・2023年〔令和5年〕。集計の年次が1年ずれているため、区分間の比較はその点を踏まえてください)。ただしこれは日本人を含む運転者全体の数値で、特定技能外国人の報酬ではありません。また免許取得や研修が早く終われば速やかに特定技能1号へ変更するため、上限期間の全部を消化することが前提ではありません。
運転免許の取得費用を企業が負担した場合、退職時に返してもらうことはできますか?
回収を条件づける契約は受け入れができなくなるおそれがあります。運用要領は、基準に抵触するおそれがある例として「一定期間勤務することを停止条件として免許取得費用の返済を免除する内容の契約」と「返済途中に退職した場合に貸付金の残額を一括で返済する内容の契約」を挙げています。一方で、運転免許の取得費用を所属機関が賃金に含めて補填することは基準に抵触しないと明記されています。契約内容の適法性の判断は個別性が高いため、実際の契約書の作成・確認は社会保険労務士・弁護士などの専門家にご相談ください。
自動車運送業分野に、建設のJACのような分野固有の負担金はありますか?
ありません。自動車運送業分野特定技能協議会については、国土交通省のQ&Aに「入会金及び年会費等は発生いたしません」と明記されています。また建設分野のJAC(建設技能人材機構)受入負担金や建設キャリアアップシステム(CCUS)登録費に相当する分野固有の公定負担金・登録費は、自動車運送業分野の分野別運用方針・運用要領のいずれにも定めが置かれていません。ただし制度・規約は改定されることがあるため、費用計画を確定する前に最新の内容をご確認ください。
働きやすい職場認証(運転者職場環境良好度認証)の取得にはいくらかかりますか?
2026年度版の申請案内書によると、一つ星の新規申請は審査料が電子申請30,000円・紙申請50,000円、二つ星は新規・継続とも電子申請30,000円・紙申請50,000円、三つ星は電子申請127,000円・紙申請147,000円です(いずれも税別)。これに登録料60,000円(税別)が加わり、本社以外の営業所は1か所につき審査料+3,000円・登録料+5,000円です。なお申請の基本要件として、運送事業の事業許可日を起点として事業許可取得後3年以上経過していることが求められます(企業グループの再編等により3年以上経過している事業者の就業規則等を承継して運送事業を行っている場合等の例外あり)。